1. なぜふぐはからだを膨らませるの?
  2. どうやってからだを膨らませているのか?
  3. ふぐの種類によって膨らみ方の特徴が違う
  4. ふぐは膨らむだけじゃない、瞼も閉じれる

1. なぜふぐはからだを膨らませるの?

ふぐといえばぷっくりと体を膨らませる姿を思い浮かべますね。ふぐみたいに膨らむというたとえ表現に用いられるほどです。でもなぜふぐは体を膨らませるのでしょうか。
人間から見れば、かわいらしい姿ですが、ふぐにとって膨らむことは生きていくための大切な防御、防衛手段なのです。
もうお判りでしょうか?膨らむ理由は「威嚇」です。襲われないために膨らむことによって自分を大きく見せようとしています。膨らんで丸くなることによって食いつかれにくくするということもあります。魚の多くが、捕食対象を丸のみにすることも多く、風船のように大きく膨らまれては、一飲みに食いつくのは困難になります。
魚類ではめずらしいかもしれませんが、鳥など体が小さな生き物は膨らんで自分を大きくみせて威嚇するというのは決してめずらしいことではありません。

2. どうやってからだを膨らませているのか?

生物は長い年月、生き方によって進化と退化を繰り返します。ふぐも膨らんで威嚇するということを覚えたために、体の中の骨が退化していきました。
他の魚は骨がたくさんあり、食べる時もその骨がとても邪魔になる、だから魚が嫌いと言う人も少なくありません。魚には内臓を守るために人間と同じように肋骨がしっかりあります。
そのため、当然のようにふぐのように簡単に膨らむということはできません。ふぐには膨張を妨げる肋骨がありません。ふぐのお腹の中には「膨張のう」という袋があります。その袋を膨らませることによって体を丸く膨らませています。
原理は非常にシンプルで、水と空気を飲み込むことで体を膨らませており、お祭りで見かけるヨーヨー(水風船)みたいなものです。自分の体の倍ほど量の水を飲みこむことができるなんて、驚きですね。

3. ふぐの種類によって膨らみ方の特徴が違う

ふぐのほとんどは膨らむ習性を持っていますが、種類によって膨らみ方が違うものもいます。
ハリセンボンのように膨らむと同時に体中のトゲを立てて威嚇したり、防御したりするものがあります。自分を守るという役目以上に攻撃的な雰囲気すらありますが、あのトゲは鱗が進化してできたものです。
またハコふぐはその名のとおり四角くて小さめで人気のあるかわいいタイプのふぐですが、膨らむことができません。そのかわり皮膚が進化し硬い板のようになっているので、膨らまなくてもそれによって体を守ることができるのです。戦国武将の鎧を着て生きているようなものですね。
ふぐとは関係なさそうなマンボウも実はふぐの仲間です。マンボウも膨らみませんが、そのかわりハコふぐと同じように表面の皮膚がとても固い魚です。また身を守るために巨大に成長するように進化してきました。魚たちはいろいろな手段を使って自分を守っているのです。

4. ふぐは膨らむだけじゃない、瞼も閉じれる

ふぐの特徴はふくらむことだけではありません。なんと目を閉じることができるのです!
魚には瞼がありませんから基本目を閉じることはできませんね。いつも開けっ放しで生活しています。しかしふぐの仲間には瞼があるのです。といっても人間と同じような瞼ではなく膜のようなもののようです。
人や他の生き物が目を閉じる理由の一つに乾燥を防ぐためというものがあります。しかし魚には乾燥の心配はありませんから閉じる必要がないのです。ふぐも乾燥と言う理由で目を閉じるわけではなく外からの刺激を避けるためであるようです。ふぐの目の閉じ方は人間のようにパチリとまぶたを下すというものではなく、ぎゅっと絞るように目を閉じます。閉じるというよりすぼまっていく感じですね。スピードも人間に比べてゆっくりのようです。

まとめ

ふぐは他の魚と違う特徴がたくさんある魚です。丸くてゆっくりと泳ぐ様子は一見とてもかわいいものですが、ふぐは肉食の魚です。他の小さな魚を食べて生きているわけです。
口も小さくてとんがって、これもまたかわいらしい要素になりますが、その中にある歯はなかなかの鋭さです。ご存じのようにしっかりと恐ろしい毒も保持していますね。膨らんでかわいらしい姿のふぐですが、他の生き物たち同様威嚇をしながら身を守って懸命に生きています。サメやマンボウやクジラと違って体が小さく動きも俊敏でない分、様々な方法で生きていく術をそなえてきたのですね。
最近人気のふぐですがまだまだ生態にもわからない部分がたくさんあります。知れば知るほど魅力的な魚といえるでしょう。