1. ふぐはなぜ高級魚に?
ふぐ料理を食べることができるお店は下関でも限られていますし、食べに行けばすごく高い。。。
魅力としては、肝臓や卵巣以外は余すこなく全て食べることができることです!
食べ方も多くあり、王様のとらふぐだけでなく真ふぐもたべると美味しいのはご存知だと思います。
ふぐ料理は、一匹の魚で、煮こごりや刺身、から揚げ、天ぷら、ちり鍋、最後にふぐ雑炊とフルコースができます。
ふぐ一匹でフルコースを味わえることが、ふぐの話題性の高さが価格を刺激して高くしているのかもしれないですね。
2. 明治維新から高級に?
ふぐは明治維新を境に食べられるようになったとされています。
以前読んだ本には、「高度経済成長を迎えて、日本人の消費行動が変化した」ことが要因だともあります。
さらに、食への行動が「美食志向」に変わったことにあるとも書かれていました。
高度経済成長期に、美食志高の高まりとともに、美食家の北大路魯山人や三島由紀夫といった文化人がふぐを取り上げました。
ここからとらふぐの評価はさらに上がり、高級ブランドとしてのイメージを高めていったといえるかもしれません。
3. ふぐの高級志向は差別化?
高級ブランドのエルメスやヴィトンなどは一般庶民がなかなか持つことができません。
それと同じように、なかなか食べることのできない数万円もするとらふぐを食べて優越感を味わったりすることで、他者との差別化を図ったことにあるのかもしれません。
さらに、ふぐは彼岸から彼岸までと言われ季節が限られていたり、皇室への献上などというように話題性もあることから、ブランドとしての価値を備えていったといえるかもしれませんね。
4. 日本の食行動の変化
ふぐが高級品になったのは、日本人の食行動の変化と文化人により作られたイメージがあります。
また、日本人としての食の適合によって、天然とらふぐのブランド化・高級化が成されていきました。
以上のことから、食のグルメ化・贅沢化が背景にあり、とらふぐはこのグルメ化・贅沢化を象徴している魚といえます。